認知症が進行する親との付き合い方
認知症が進む親との付き合い
身近な人の認知症の進行を感じずにはいられないときは辛いものです。
同じことを何度も言う。
簡単な蓋の開け閉めができない。
モノを収納したことを忘れて、窃盗に入られたと被害意識が強くなる。
など、「なんで?」と思うようなことが次から次と起こり
認知症の進行という現実を目の前に突き付けてきます。
徐々にそういうことを受け止める術を、
こちら側が身につけていかなければなりません。
まずは同意・受け止め
まずは傾聴・同意そして受け止め
基本的な振る舞い方ですが、それをただ頭で理解するのではなく
腹落ちさせなければ態度で示すことができません。
どうすれば腹落ちするか
時間をかけて何度も復唱するのです。
傾聴・同意・受け止め
親が興奮しているときこそ
今すぐ対処しなければならないときこそ
意図的にゆっくり、噛みしめるように復唱する
自分を落ち着かせます。
そうすれば、余裕が出てきますから
相手の興奮を一度受け止めてから
対応することができるようになります。
親が「窃盗にあった」と興奮して言っていることの意味は
真相を突き止めてほしいのではなくて
自分の気持ちを受け止めてほしい。わかってほしいのです。
自分にも余裕がないとき
特に、周りの人たちを巻き込んでいるときは
迅速に対応しなければなりませんので
冷静に行動することがとても難しくなります。
「腹が立つときは、心の中で6秒数える」
アンガーマネジメント(怒りをコントロールする)で、よく言われる
たった6秒ですが、その間に人間の脳はたくさんのことを処理します。
問題を整理して
もっともいい解決策を自分の脳が過去の経験と知識から
持ってきてくれるのです。
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