親と自分の老後不安をまとめて解消|ファイナンシャルプランナー柴沼直美

40歳からの転職

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転職希望者にとって状況は本当に厳しい?

コロナ禍によって、労働市場は大きく変わり、

転職を希望する人にとっても状況は厳しくなったと言われています。

でもこれは一般的な話であって、厳しい環境でも、転職をかなえられる人はいます。

筆者がかつてご相談をお受けした42歳の女性の例を取り上げて、

理由を探ってみたいと思います。

 

42歳で営業事務から念願の経理部のケース

漠然と頭をもたげた不安

彼女(幸代さん)は、42歳で、大学卒業してから営業事務で見積書の作成や

そのほか営業担当者の顧客向け資料の整理、顧客管理補助やそのほか庶務的な仕事を

一貫して行ってきました。入社を決めたのも、大学卒業時の就職活動で

あまり芳しい結果が得られなかったところに、

たまたま受けた会社が自宅から30分の距離で通勤が楽だったという

単純な理由だったそうです。

最初は、仕事を覚えるのに必死で、気がつくと3年、5年が経過しました。

しかし仕事に慣れてくると、「このままでいいのか」と歳を重ねることへの

漠然とした不安が少しずつ頭をもたげてきたそうです。

 

日々の業務に忙殺されるも「手に職」が気になってきた40歳

そうはいっても四半期ごとにくる〆切日に向けて幸代さんの職場も忙しくなるため、

日々の業務に忙殺されては、閑散期に有給を使って旅行する現実逃避をする

繰り返しで月日は流れ40歳を迎えました。

職場ではベテラン的存在になるものの営業事務という職務内容はかわりなく、

「手に職」の言葉が幸代さんの頭の中で膨らんでいきました。

 

ピンチをチャンスに、こだわりを大事に

そしてまさかのコロナ禍での需要の落ち込みによる希望退職の募集。

次の職が見つかるかわからない不安の中、今ここでアクションを起こさないと

モヤモヤ感を抱いたまま歳をとってしまう、と一大決心をして退職し、

ハローワークで知った職業訓練コースで経理実務の受講を決めました。

厚生労働省の職業訓練コースは受講にあたって面接があり、

その時点でまず「覚悟」が問われます。

幸代さんは入校の時も、コースに通学中でも一貫して

「手に職」「経理事務」にこだわっていました。

経理事務コースでは簿記の他に、PCスキルなどの時間も設定され、

学びの多い3か月だったそうです。

そして、コース中盤から並行して取り組んだ転職活動。

 

年齢の壁を乗り越えた実績と決意

40歳を超えて経験のない経理事務に応募して内定を得られるか、

不安だったそうです。結果は4社目で内定獲得。営業事務とはいえ、

周辺の雑務を臨機応変にこなしていったことと、

継続して働いてきた「実績」から、新しいことにも投げ出さずに取り組んでいける

という決意を訴えたことが、決め手になったのではないかと振り返ります。

 

35歳限界説より大事なこと

かつては35歳限界説など、よく話題になっていましたが、

労働人口が大幅に減少した今、限界年齢も上昇しています。

大事なのは、刻一刻変化している働き方についていけるかという点です。

コロナ禍で「在宅でもできる業務」が定着したこともあり、

新しいアプリやシステムが導入されても臆することなく使いこなしていく

柔軟性と理解力が求められます。経理事務についても、

手作業でやっていたことは自動化されていくので、

完璧に手に職とは言い難くなっていくでしょう。

年齢や資格よりも、「姿勢」と「柔軟性」がより重要になっているのは

間違いありません。

 

こういった40代からの転職体験の事例は、セカンドゴングというサイトで

たくさん紹介されています。ぜひ参考にしてみましょう。

40代男性の転職体験談

40代女性の転職体験談

 

 

 

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