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新NISAで一括投資と積立投資はどっちがいい?初心者向けに違いと選び方を解説

この記事でわかること

  • 新NISAの一括投資と積立投資の違い
  • 一括投資のメリットと注意点
  • 積立投資のメリットと注意点
  • 一括投資と積立投資はどんな人に向いているか
  • つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け
  • 初心者が投資方法を決めるときのポイント

新NISAで一括投資と積立投資はどっちがいい?初心者向けに違いと選び方を解説

新NISAを始めようと思ったとき、「まとまったお金を一括で投資した方がいい?」「毎月少しずつ積み立てた方が安心?」と迷う人もいるでしょう。

一括投資と積立投資には、それぞれ異なる特徴があります。一括投資はまとまった資金を早く投資に回せる一方、購入直後に相場が下落する可能性があります。積立投資は購入時期を分散できますが、損失そのものを防げるわけではありません。

大切なのは、どちらが必ず有利かを決めることではなく、投資できる資金の状況や運用期間、価格変動に対する考え方に合わせて選ぶことです。

この記事では、新NISAにおける一括投資と積立投資の違い、それぞれのメリットと注意点、自分に合った選び方をファイナンシャルプランナーがわかりやすく解説します。

結論|一括投資と積立投資に「誰にとっても正解」はない

まず結論

  • 一括投資は、まとまった資金を早い段階で投資できる
  • 積立投資は、購入する時期を分散できる
  • 積立投資でも元本割れする可能性はある
  • 一括投資では投資直後の値下がりの影響をまとまった資金で受ける可能性がある
  • 新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できる
  • 一括か積立かだけでなく、長期・分散という視点も重要

「一括投資の方が得」「積立投資なら安全」と単純に判断することはできません。

投資後に市場がどのように動くかは事前には分からないためです。

金融庁は、積立投資について、一括で投資するのではなく「あらかじめ決まった金額」を「続けて」投資する方法と説明しています。また、積立投資によって、安いときに買わなかったり、高いときだけ買ってしまったりすることを避けやすくなるとしています。

一方、2024年からのNISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できます。金融庁も、つみたて投資枠で積立投資を続けながら、成長投資枠で個別銘柄に一括投資する活用例を示しています。

一括投資と積立投資の違い

まず、それぞれの基本的な違いを確認しましょう。

項目 一括投資 積立投資
投資方法 まとまった資金を一度に投資 一定額などを定期的に投資
購入時期 特定の時点に集中する 複数の時点に分散する
まとまった資金 必要 少額から始めやすい
投資直後の下落 まとまった投資額が影響を受ける その後も積立を続ければ購入時期が分散される
投資の手間 購入時に判断する 自動積立を設定すれば継続しやすい

例えば120万円の余裕資金がある場合、120万円を一度に投資する方法が一括投資です。

一方、毎月10万円ずつ12か月に分けて投資する方法は積立投資の一例です。

どちらも最終的な投資額は120万円ですが、資金が市場に入るタイミングが異なります。

一括投資のメリット

① まとまった資金を早く投資に回せる

一括投資では、投資できる資金を早い段階で市場に投入できます。

その後に投資商品の価格が上昇すれば、投資している資金全体が値上がりの恩恵を受けます。

ただし、反対に価格が下落すれば、その影響もまとまった投資額で受けます。

「早く投資すれば必ず有利」ということではありません。

② 投資する資金がすでにある場合に利用しやすい

毎月の収入から少しずつ資金を作るのではなく、すでに投資に回せるまとまった余裕資金を持っている場合、一括投資という選択肢があります。

ただし、生活費や近い将来使う予定のお金まで一括投資することは避けるべきです。

投資する前に、生活に必要な資金や緊急時に備える資金を確保しておくことが重要です。

新NISAで現金はいくら残すべき?はこちら

一括投資の注意点

① 投資直後に相場が下落する可能性がある

一括投資では購入時期が一つの時点に集中するため、その直後に相場が大きく下落すると、投資した資金全体が値下がりの影響を受けます。

例えば100万円を一括投資し、その商品の価格が投資時点から20%下落すれば、単純計算では評価額は80万円になります。

相場がいつ上昇・下落するかを正確に予測することはできません。

② 値下がりしたときの心理的負担が大きくなることがある

まとまった金額を投資した直後に値下がりすると、不安になって売却したくなる人もいるでしょう。

特に投資初心者の場合、自分がどの程度の値下がりまで受け入れられるのかを、実際に投資する前に考えておくことが重要です。

投資額は、値下がりしても生活に影響しない余裕資金の範囲で決めましょう。

積立投資のメリット

① 購入する時期を分散できる

積立投資の大きな特徴は、購入時期を分散できることです。

金融庁は、積立投資について、一括投資に比べて高値づかみなどのおそれを軽減することが期待できると説明しています。

一定額を定期的に投資する場合、価格が高いときには購入できる口数が少なくなり、価格が低いときには購入できる口数が多くなります。

これは一般に「ドル・コスト平均法」と呼ばれる投資方法です。

② 少額から始めやすい

積立投資では、まとまった資金を最初から用意しなくても、毎月の家計から無理のない金額で始めることができます。

金融庁も、積立投資の特徴として「少ない金額からコツコツ始めることができる」と説明しています。

③ 投資タイミングに悩みにくい

定期的な自動積立を設定すれば、「今は高いのではないか」「もう少し下がってから買った方がいいのではないか」と毎回判断する必要が少なくなります。

価格を予測して売買するのではなく、一定のルールで投資を継続しやすいことが積立投資の特徴です。

積立投資にもデメリットはある

積立投資には購入時期を分散できるメリットがありますが、損失を防げる方法ではありません。

投資対象そのものの価格が長期間下落すれば、積立投資でも評価損が生じる可能性があります。

また、まとまった資金を持っていても少しずつ投資する場合、まだ投資していない資金は市場に入っていません。

その間に相場が上昇し続ければ、最初に一括投資した場合と比べて、結果として得られる値上がり益が小さくなる場合があります。

ただし、将来の相場が上昇するか下落するかを事前に確実に知ることはできません。

積立投資で注意したいこと

  • 積立投資でも元本保証ではない
  • 積立を続ければ必ず利益が出るわけではない
  • 購入時期の分散と、投資対象の分散は別の考え方
  • 投資先の商品そのものを適切に選ぶ必要がある

一括投資と積立投資、どちらが向いている?

一括投資を検討しやすい人 積立投資を検討しやすい人
すでにまとまった余裕資金がある 毎月の収入から少しずつ投資したい
投資後の値下がりを理解し、許容できる 購入時期を分散したい
長期間使わない資金を確保している 少額から資産形成を始めたい
購入時期が集中することを理解している 投資タイミングを毎回判断したくない

これはあくまで考え方の目安です。

「初心者だから必ず積立」「経験者だから一括」という決まりがあるわけではありません。

自分の資金状況、投資期間、リスク許容度を確認して選ぶことが重要です。

新NISAのつみたて投資枠で一括投資はできる?

ここは制度上、特に注意したいポイントです。

2024年からのNISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。

  つみたて投資枠 成長投資枠
年間投資枠 120万円 240万円
主な対象商品 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 上場株式・投資信託等(一定の商品を除く)
買付方法 積立による買付け 一括・積立のいずれも可能

つみたて投資枠では、対象商品を定期かつ継続的な方法で買い付けます。そのため、成長投資枠のように、まとまった資金で任意のタイミングに一括購入する枠ではありません。

一方、成長投資枠では、対象となる上場株式や投資信託などを一括で購入することもできます。

一方、成長投資枠では一括投資も可能です。

金融庁はNISAの活用例として、つみたて投資枠で積立投資を継続しながら、成長投資枠で個別銘柄に一括投資する方法も紹介しています。

なお、年間投資枠はつみたて投資枠120万円、成長投資枠240万円で、併用すると年間最大360万円です。非課税保有限度額は合計1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。

一括投資と積立投資を併用する方法もある

一括投資か積立投資のどちらか一方だけを選ばなければならないわけではありません。

新NISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できます。

例えば、毎月一定額をつみたて投資枠で積み立てながら、長期間使う予定のない余裕資金の一部を成長投資枠で投資する方法も考えられます。

また、まとまった資金を一度に投資することに不安を感じる場合は、投資する時期を複数回に分ける方法もあります。

大切なのは、「一括か積立か」という二者択一にするのではなく、自分が無理なく続けられる方法を選ぶことです。

一括投資と積立投資で迷ったときの5つのチェックポイント

  • ① 生活費や緊急時に必要な現金を確保しているか
  • ② 投資するお金を長期間使わずに済むか
  • ③ 投資直後に大きく値下がりしても保有を続けられるか
  • ④ まとまった余裕資金がすでにあるか
  • ⑤ 投資先が十分に分散されているか

特に重要なのが、生活資金と投資資金を分けることです。

まとまった預金があるからといって、そのすべてを一括投資する必要はありません。

まず生活費、緊急時の資金、近い将来使う予定のお金を確保し、そのうえで当面使わない余裕資金を投資に回すことを考えます。

新NISAで現金はいくら残すべき?投資に回してはいけないお金はこちら

初心者なら「長期・積立・分散」を基本に考える

金融庁は、株式や投資信託などへの投資に伴うリスクをできるだけ軽減しながら安定的な資産形成を行うためには、「長期・積立・分散投資」が有効な選択肢の一つと説明しています。

積立投資だけを行えば十分という意味ではありません。

例えば、毎月積み立てていても、投資対象が一つの企業の株式だけなら、投資対象そのものは分散されていません。

「時間を分けて買うこと」と「投資先を分散すること」は区別して考えましょう。

また、長期・積立・分散投資でも元本が保証されるわけではありません。投資には価格変動などによって損失が生じる可能性があります。

相場が下がったら積立をやめるべき?

積立投資を始めた後に相場が下落することはあります。

しかし、相場が下がったという理由だけで積立を停止する必要があるとは限りません。

一定額の積立では、価格が下がれば同じ投資額で購入できる口数が増えます。

一方、家計が苦しくなった、近い将来まとまった資金が必要になったなど、投資を続ける前提そのものが変わった場合には、積立額を減らしたり停止したりする選択肢があります。

新NISAの積立を途中でやめたらどうなる?はこちら

楽天証券で新NISAを始める

一括投資と積立投資のどちらを選ぶ場合でも、まず自分の家計に無理のない投資額を決めることが重要です。

楽天証券では、新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用できます。

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よくある質問

新NISAは一括投資と積立投資のどちらが得ですか?

将来の相場によって結果が変わるため、どちらが必ず得とはいえません。投資後に価格が上昇すれば早く資金を投じた一括投資が有利になる場合がありますが、投資直後に下落すれば大きな影響を受けます。積立投資は購入時期を分散できますが、利益を保証するものではありません。

初心者は積立投資の方がいいですか?

金融庁は長期・積立・分散投資を、リスクを軽減しながら安定的な資産形成を目指すための有効な選択肢の一つとしています。積立投資は少額から始めやすく、購入時期を分散できる特徴があります。ただし、初心者は必ず積立投資を選ばなければならないという制度上の決まりはありません。

100万円あるなら全部一括投資した方がいいですか?

一律には判断できません。まず生活費、緊急時の資金、近い将来使う予定のお金を確保する必要があります。そのうえで、長期間使わない余裕資金のうち、どの程度の値下がりまで受け入れられるかを考えて投資額と方法を決めます。

積立投資なら元本割れしませんか?

いいえ。積立投資でも元本割れする可能性があります。購入時期を分散することと、損失をなくすことは同じではありません。

つみたて投資枠で一括投資できますか?

つみたて投資枠は、定期かつ継続的な方法による買付けを行う枠です。一括投資を行う場合は、対象商品や年間投資枠などの条件を確認したうえで成長投資枠を利用する方法があります。

一括投資と積立投資を両方利用できますか?

はい。2024年からのNISAでは、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できます。積立投資を続けながら、成長投資枠で一括投資を行うことも可能です。

まとめ

  • 一括投資と積立投資のどちらが必ず有利とはいえない
  • 一括投資はまとまった資金を早く市場に投じられる
  • 積立投資は購入時期を分散できる
  • 積立投資でも元本割れする可能性はある
  • つみたて投資枠と成長投資枠は併用できる
  • 一括投資と積立投資を組み合わせる方法もある
  • 生活に必要なお金を確保したうえで余裕資金から投資する

新NISAで一括投資と積立投資のどちらを選ぶかは、まとまった資金の有無だけでは決まりません。

投資するお金をいつ使う予定なのか、値下がりしたときにどの程度まで受け入れられるのか、毎月無理なく投資を続けられるかなどを考える必要があります。

一括投資と積立投資にはそれぞれ特徴があり、両方を組み合わせることもできます。

まず生活に必要な現金を確保し、長期間使う予定のない余裕資金の範囲で、自分に合った方法を選びましょう。

執筆実績

柴沼直美は金融情報メディア ファイナンシャルフィールド でも、資産形成・新NISA・家計・相続などに関する記事を執筆しています。

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