新NISAはいつ始めるべき?今から始めても遅くない?初心者向けに始めどきを解説
この記事でわかること
- 新NISAはいつ始めるべきか
- 株価が高いときは待った方がいいのか
- 円安・円高を気にして開始時期を決めるべきか
- 今から新NISAを始めても遅くないのか
- 新NISAを始める前に確認しておきたいこと
新NISAはいつ始めるべき?今から始めても遅くない?初心者向けに始めどきを解説
新NISAを始めようと思っても、「株価が高いから今は待った方がいい?」「円安のときに始めても大丈夫?」「もっと相場が下がってから始めた方がいいのでは?」と迷うことがあります。
しかし、株価や為替が今後どのように動くかを正確に予測することはできません。新NISAを始めるタイミングを考えるときに重要なのは、相場の底値を当てることではなく、自分の家計や資金の状況が投資を始められる状態になっているかを確認することです。
この記事では、新NISAをいつ始めればよいのか、株価が高いときや円安のときは待つべきなのか、今から始めても遅くないのかを初心者向けにわかりやすく解説します。
結論|新NISAの始めどきは「相場」だけでは決められない
まず確認したいポイント
- 生活に必要なお金を確保できている
- 近い将来使う予定のお金を投資に回さない
- 当面使わない余裕資金がある
- 値下がりする可能性を理解している
- 長期的な視点で資産形成を考えられる
新NISAを始めるために、「株価が○円以下になったら」「為替が1ドル○円になったら」といった特定の水準を待つ必要があるわけではありません。
むしろ確認したいのは、自分の家計の状態です。
日常生活に必要なお金や緊急時に備える資金、近い将来使う予定のお金を確保したうえで、当面使う予定のない余裕資金があるかを確認します。
そのうえで、投資には元本割れの可能性があることを理解し、長期的に資産形成を続けられるのであれば、新NISAの利用を検討できる状態にあると考えられます。
株価が高いときは新NISAを始めない方がいい?
株価が大きく上昇していると、「今買ったら高値づかみになるのではないか」と不安になる人もいるでしょう。
確かに、投資した直後に株価が下落する可能性はあります。
しかし、現在の株価が将来から見て本当に高値なのかどうかは、その時点では分かりません。さらに上昇する可能性もあれば、下落する可能性もあります。
そのため、株価が下がるまで投資を始めないと決めてしまうと、いつまでも始められなかったり、結果的にさらに高い価格で購入したりする可能性もあります。
金融庁は、株式や投資信託などへの投資に伴うリスクをできるだけ軽減しながら安定的な資産形成を行う方法として、「長期・積立・分散投資」を有効な選択肢の一つとしています。
特に積立投資では、あらかじめ決めた金額を継続して投資するため、特定のタイミングだけに購入時期を集中させることを避けられます。
相場が下がるまで待った方が得では?
「株価が10%下がったら始めよう」と考えることもできます。
ただし、問題は、その下落がいつ起こるのか分からないことです。
例えば、現在の株価から20%上昇した後に10%下落した場合、下落を待って購入しても、現在より高い価格で買うことになります。
もちろん、反対に投資を始めた直後に大きく下落することもあります。
将来の価格を正確に予測できない以上、「底値を待ってから始める」ことを前提に資産形成を考えるのは簡単ではありません。
投資するタイミングに不安がある場合には、一度にまとまった金額を投資するのではなく、積立投資によって購入時期を分散する方法があります。
円安のときは新NISAを始めない方がいい?
海外の株式や投資信託に投資する場合、為替相場も気になるところです。
例えば、外国資産に投資する為替ヘッジなしの投資信託では、一般に円高は円換算した資産価値の下押し要因、円安は押し上げ要因になります。
そのため、「円安だから今は海外資産を買わない方がいい」と考える人もいるでしょう。
しかし、為替相場も株価と同様、将来の動きを正確に予測することはできません。
円高になるまで待っている間に海外の株価が上昇することもあります。また、さらに円安が進む可能性もあります。
したがって、為替水準だけを理由に新NISAを始めるかどうかを決めるのではなく、自分の運用期間や投資先、資産全体の分散を考えることが重要です。
今から新NISAを始めても遅くない?
新NISAには「○歳までに始めなければ意味がない」という制度上の決まりはありません。
2024年からのNISAでは非課税保有期間が無期限となり、制度自体も恒久化されています。
現行制度では、つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円で、両方を併用できます。非課税保有限度額は合計1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。
重要なのは「何歳だから遅い・早い」と一律に考えることではなく、その資金をいつ使う予定なのかという点です。
若い人でも数年後に使う予定のお金を投資することは慎重に考える必要があります。一方、年齢が高くても、当面使う予定のない資金を長期的に運用できる場合があります。
新NISAを始める前に確認したい3つのこと
① 生活に必要な現金を確保しているか
新NISAは預金ではなく投資です。
購入した商品は値下がりする可能性があり、必要なときに売却すると元本を下回っている場合があります。
そのため、日常生活に必要なお金や緊急時に備えるお金まで投資に回すことは避けたいところです。
まず現金として残しておくお金を決め、そのうえで投資に回せる余裕資金を考えます。
② 近い将来使う予定のお金ではないか
住宅購入、教育費、自動車購入、結婚や引っ越しなど、近い将来使うことが決まっているお金を株式や投資信託に投資すると、必要になったときに価格が下落している可能性があります。
投資に回す資金は、「いつ使うお金なのか」を確認することが重要です。
③ 値下がりしても続けられる金額か
新NISAを利用していても、投資商品の価格が下落することはあります。
大きく値下がりしたときに不安になってすべて売却してしまうような投資額では、長期的な資産形成を続けにくくなります。
投資額を決めるときには、「いくら投資できるか」だけではなく、「値下がりしても生活に影響せず、保有を続けられるか」も考えましょう。
新NISAは年間360万円使い切らなくてもいい
現行NISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円で、併用すると年間最大360万円まで投資できます。
しかし、360万円は「投資しなければならない金額」ではなく、制度上の年間投資上限額です。
枠を使い切るために、生活に必要なお金まで投資する必要はありません。
また、その年に使わなかった年間投資枠を翌年に繰り越して、翌年の年間投資枠に上乗せすることはできません。
「今年の枠が余っているから」という理由だけで無理に投資額を増やすのではなく、自分の家計に合った金額を優先しましょう。
年末まで待つより早く始めた方がいい?
新NISAの年間投資枠は暦年単位で設定されていますが、「枠を使い切るために年末までに投資しなければ損」という考え方には注意が必要です。
使わなかった年間投資枠は翌年に繰り越せませんが、投資は非課税枠を埋めること自体が目的ではありません。
年末が近いからといって、投資する予定ではなかった資金まで急いで投資する必要はありません。
反対に、投資を始める条件が整っているのに、「来年になってから」「株価が下がってから」と先延ばしする必要があるとも限りません。
カレンダーではなく、自分の資金状況を基準に判断しましょう。
一括投資が不安なら積立から始める方法もある
まとまった余裕資金があっても、「今、一度に投資して大丈夫だろうか」と不安を感じることがあります。
その場合、最初からすべてを一括投資する必要はありません。
一定額を定期的に投資する積立投資であれば、購入する時期を分散できます。
ただし、積立投資なら損失が発生しないわけではありません。投資対象そのものが値下がりすれば、積立投資でも評価損が生じます。
一括投資と積立投資にはそれぞれ特徴があるため、余裕資金の額や価格変動に対する考え方に合わせて選びます。
始めた後に相場が下がったらどうする?
新NISAを始めた直後に相場が下落する可能性もあります。
しかし、含み損が出たという理由だけで、すぐに売却しなければならないわけではありません。
まず確認したいのは、投資した目的や運用期間、投資先を選んだ理由が変わっているかどうかです。
長期的な資産形成を目的としている場合、短期的な値動きだけで判断するのではなく、当初の運用方針を確認することが重要です。
新NISAを始めるまでの流れ
始める条件が整っていることを確認したら、実際の準備に進みます。
- 生活に必要な現金と投資資金を分ける
- 毎月の投資額または投資する余裕資金を決める
- 一括投資か積立投資かを考える
- 投資する商品を検討する
- NISA口座を開設する金融機関を選ぶ
- 無理のない金額で投資を始める
最初から大きな金額を投資する必要はありません。
重要なのは、自分の家計や投資目的に合った方法で、継続できる仕組みを作ることです。
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新NISAを始める準備ができたら、NISA口座を開設する金融機関を選びます。
楽天証券では、つみたて投資枠と成長投資枠の両方を利用できます。
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よくある質問
新NISAは今から始めても遅くないですか?
新NISAに「○歳までに始めなければならない」という制度上の期限はありません。重要なのは年齢だけではなく、投資する資金をいつ使う予定なのか、長期的に運用できるのか、値下がりを許容できるのかを確認することです。
株価が最高値圏にあるときは待つべきですか?
将来の株価を正確に予測することはできないため、現在の株価が将来から見て本当に高値なのかは分かりません。投資時期が気になる場合には、積立投資などで購入時期を分散する方法があります。
円安のときにオルカンやS&P500を買っても大丈夫ですか?
為替は投資成果に影響する要因の一つですが、将来の円高・円安を正確に予測することはできません。為替水準だけで投資の開始時期を決めるのではなく、運用期間や投資対象、資産全体の分散などを含めて考えることが重要です。
新NISAは1月から始めた方が得ですか?
1月から始めなければならないわけではありません。年間投資枠は暦年単位ですが、投資を始める時期は家計や余裕資金の状況に合わせて判断します。年間投資枠を使い切ること自体を目的にする必要はありません。
相場が暴落してから始める方がいいですか?
暴落がいつ起きるのか、どの程度下落するのかを事前に正確に予測することはできません。下落を待つ間に価格が上昇する可能性もあります。底値を当てることを前提にするのではなく、自分が長期的に続けられる方法を考えましょう。
まとめ
- 新NISAの始めどきを株価や為替だけで決める必要はない
- 将来の株価や為替を正確に予測することはできない
- 生活に必要なお金と近い将来使うお金は投資資金と分ける
- 当面使わない余裕資金で始めることが重要
- 投資タイミングが不安なら積立によって購入時期を分散する方法がある
- 年間360万円の投資枠を無理に使い切る必要はない
- 自分の家計・運用期間・リスク許容度を確認して始める
新NISAを始めるとき、「もっと株価が下がってから」「もっと円高になってから」と考えていると、いつが最適なタイミングなのか分からなくなることがあります。
将来の相場を正確に予測することはできません。
だからこそ、相場の底値を探すことよりも、生活に必要な現金を確保し、当面使わない余裕資金で、長期的に続けられる投資方法を考えることが重要です。
新NISAを始める準備が整っているかを確認したうえで、自分に合った金額と方法から資産形成を始めましょう。
執筆実績
柴沼直美は金融情報メディア ファイナンシャルフィールド でも、資産形成・新NISA・家計・相続などに関する記事を執筆しています。