新NISAで高配当株はおすすめ?買ってはいけないと言われる5つの理由をFPが解説
この記事でわかること
- 新NISAで高配当株はおすすめなのか
- 「買ってはいけない」と言われる理由
- 高配当株投資のメリット・デメリット
- 配当金と値上がり益の違い
- 初心者が高配当株を選ぶポイント
新NISAで高配当株はおすすめ?買ってはいけないと言われる理由も解説
新NISAを始めようとすると、「高配当株はおすすめ?」「買ってはいけないと聞いたけれど本当?」「配当金がもらえるならオルカンより良いのでは?」と疑問に思う人も多いでしょう。
高配当株は定期的な配当金(インカムゲイン)が期待できる一方で、株価の下落や減配などのリスクもあります。そのため、配当利回りだけで投資先を選ぶのは注意が必要です。
この記事では、新NISAで高配当株へ投資するメリット・デメリット、「買ってはいけない」と言われる理由、初心者が失敗しないためのポイントをファイナンシャルプランナーの視点からわかりやすく解説します。
結論|高配当株はおすすめだが「資産のすべて」を投資するのはおすすめしない
まず結論
- 新NISAでも高配当株へ投資できる
- 配当金が期待できることは魅力
- 「買ってはいけない」のではなく、集中投資を避けることが重要
- 初心者は株式全体の一部として保有する考え方がおすすめ
高配当株は決して「買ってはいけない商品」ではありません。
ただし、高配当という理由だけで投資先を決めたり、資産の大部分を高配当株だけに投資したりすると、思わぬ値下がりや減配によって資産形成がうまくいかない可能性があります。
なぜ「高配当株は買ってはいけない」と言われるの?
インターネットやSNSでは、「高配当株は買ってはいけない」という意見を見かけることがあります。
しかし、その多くは「高配当株そのものが悪い」という意味ではありません。
主な理由は次のとおりです。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 配当利回りだけで選ぶ人が多い | 高配当には株価下落が原因の場合もある |
| 減配リスク | 業績悪化で配当金が減ることがある |
| 値上がりしにくい銘柄もある | キャピタルゲインを狙いにくい場合がある |
| 業種が偏りやすい | 金融・商社・エネルギーなどへ集中しやすい |
つまり、「買ってはいけない」のではなく、配当利回りだけを見て投資すると失敗しやすいという意味で使われることが多いのです。
高配当株とは?
高配当株とは、一般的に市場平均より配当利回りが高い企業の株式を指します。
企業が利益の一部を株主へ配当金として支払うため、保有しているだけで定期的な収入を期待できる点が特徴です。
一般的には配当利回りが3〜4%以上の銘柄を高配当株と呼ぶことが多いものの、明確な定義はありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資対象 | 配当利回りが比較的高い企業 |
| 主な収益 | 配当金・株価上昇 |
| 代表例 | 商社・銀行・通信・エネルギーなど |
| 元本保証 | なし |
高配当株とオルカン・S&P500の違い
| 比較項目 | 高配当株 | S&P500 | オルカン |
|---|---|---|---|
| 主な目的 | 配当収入 | 資産成長 | 世界分散投資 |
| 地域 | 日本・米国など | 米国 | 全世界 |
| 分散性 | 銘柄数による | 高い | 非常に高い |
| 値動き | 銘柄による | 市場平均 | 世界市場 |
高配当株は「配当金」を重視する投資です。一方、オルカンやS&P500は企業全体の成長による値上がり益を重視する商品といえます。
高配当株投資のメリット
① 配当金が期待できる
高配当株の最大の魅力は、企業から配当金を受け取れることです。株価が大きく動かなくても、配当収入を得られる可能性があります。
② 長期保有しやすい
定期的な配当金を受け取りながら保有できるため、長期投資を続けるモチベーションになりやすい人もいます。
③ 増配する企業もある
業績が好調な企業では、配当金を毎年増やす「増配」が行われることがあります。長期保有によって受け取る配当金が増える可能性もあります。
高配当株投資のデメリット
注意点
- 元本保証ではない
- 減配・無配になる可能性がある
- 株価が大きく下落することもある
- 高配当=優良企業とは限らない
- 業種が偏りやすい
高配当株だからといって、必ず安定した運用ができるとは限りません。
配当利回りが高く見えても、株価が大きく下落している結果である場合もあります。また、企業業績の悪化によって配当金が減る「減配」や、配当がなくなる「無配」となる可能性もあります。
過去に高配当だった企業でも、業績悪化により減配や無配となるケースがあります。
高配当株はどんな人に向いている?
向いている人
- 配当収入を重視したい人
- 長期保有を考えている人
- 株価の値動きだけに一喜一憂したくない人
- 株式投資の経験がある人
一方で、「資産を大きく増やしたい」「できるだけ幅広く分散したい」という人は、オルカンやS&P500などのインデックスファンドを中心に考える方法もあります。
初心者はどう考えればいい?
初心者は、高配当株だけに投資するよりも、オルカンやS&P500などを資産形成の中心にしながら、高配当株を資産の一部として組み入れる方法も考えられます。
配当金は魅力的ですが、資産形成では「配当利回り」だけではなく、「企業の成長性」「分散投資」「長期保有」の3つも重要です。
高配当株は何%くらい持てばいい?
| 投資スタイル | 高配当株の割合(目安) |
|---|---|
| 初心者 | 0〜20%程度 |
| 配当収入も重視したい人 | 20〜40%程度 |
| 退職後の収入を考える人 | 30〜50%程度 |
なお、上記は一般的な一例であり、適切な割合は年齢・資産状況・リスク許容度によって異なります。
私はFPとして相談を受ける中で、「高配当株だけ買えば安心ですか?」という質問を受けることがあります。
しかし実際には、高配当株だけに集中するよりも、オルカンやS&P500などと組み合わせることで、資産全体のバランスを取りやすくなるケースが多くあります。
人気の高配当ETF(SCHD・VYM)とは?
米国の高配当株へ投資したい人には、SCHDやVYMなどのETFも人気があります。
| ETF | 特徴 |
|---|---|
| SCHD | 財務内容や配当実績を重視した米国高配当ETF |
| VYM | 米国の大型高配当株へ幅広く分散投資 |
どちらも人気のETFですが、価格変動や為替リスクがあるため、投資する際は商品内容を十分確認することが大切です。
楽天証券で始めるメリット
楽天証券では、日本株だけでなく高配当ETFや投資信託も取り扱っています。
- 新NISA対応
- 国内株・米国株の取扱いが豊富
- 高配当ETFや投資信託など幅広い商品を取り扱い
- 楽天ポイント投資に対応
高配当株だけではなく、インデックスファンドとの組み合わせもしやすい証券会社です。
よくある質問
新NISAで高配当株は買えますか?
はい。新NISAの成長投資枠では、日本株や米国株、高配当ETFなど対象商品を購入できます。
高配当株は買ってはいけないのですか?
いいえ。「買ってはいけない」のではなく、高配当という理由だけで投資先を決めることがリスクになると言われています。
高配当株とオルカンはどちらがおすすめですか?
資産形成を重視するならオルカン、配当収入も重視するなら高配当株を組み合わせる考え方があります。
配当金には税金がかかりますか?
新NISA口座で受け取る対象商品の配当金や分配金は、一定の条件を満たせば非課税となります。ただし、外国株式では外国税が差し引かれる場合があります。
高配当株だけで資産形成してもいいですか?
可能ですが、一つの投資対象に偏るため、オルカンやS&P500などと組み合わせて分散投資を検討することが望ましいでしょう。
まとめ
- 新NISAでは高配当株へ投資できる
- 「買ってはいけない」のではなく集中投資が問題
- 配当金だけで銘柄を選ばないことが重要
- 初心者はオルカンなどとの組み合わせも有効
- 長期・分散投資を意識することが大切
高配当株は、定期的な配当金を期待できる魅力的な投資先です。
一方で、高配当という理由だけで銘柄を選ぶと、減配や株価下落による損失を受ける可能性があります。
新NISAを活用する場合は、オルカンやS&P500などとの違いを理解し、自分のリスク許容度に合った資産配分を考えることが大切です。
執筆実績
柴沼直美は金融情報メディア ファイナンシャルフィールド でも、資産形成・新NISA・家計・相続などに関する記事を執筆しています。
出所
- 金融庁「NISA特設ウェブサイト」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/ - 金融庁「つみたて投資枠対象商品」
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/products/ - 一般社団法人 投資信託協会「投資信託の基礎知識」
https://www.toushin.or.jp/ - 日本取引所グループ(JPX)
https://www.jpx.co.jp/
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